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【何気ない一言から生まれた“家族の時間”】


移動販売の「とくし丸」でお買い物をされていた際、ご利用者がふと「揚げたての天ぷらが食べたかね」とつぶやかれました。

この何気ない一言が、今回の取り組みのきっかけでした。


お話を伺うと、「昔はよく芋の天ぷらを作りよったとよ」「娘も私も大好きなんです」と懐かしそうに語ってくださいました。

そこで、ご利用者と一緒に芋の天ぷらを作り、出来たてを娘様と味わっていただく時間をつくることにしました。


当日は卓上IHヒーターを設置し、椅子の高さを調整するなど、安全に配慮した環境を整えました。

 調理が始まると、天ぷらの香ばしい香りがリビングに広がり、ほかのご利用者からも 「良か匂いのするね」 「おいしそうに揚がっとるね」 と声が上がりました。

揚げたてをひと口召し上がると、「これこれ、これが食べたかったの」と表情がぱっと明るくなり、周囲からも拍手が起こりました。


その後、娘様も到着され、一緒に天ぷらを揚げたり、出来たてを囲んで食べたりと、笑顔の絶えない温かな時間となりました。


ご利用者の何気ない一言に耳を傾けたことで、ご本人とご家族が心温まる時間を過ごすきっかけとなりました。 職員にとっても、「想いを形にすること」の大切さを改めて感じる機会となりました。


これからも、お一人おひとりの声に寄り添い、日々の暮らしに小さな楽しみと笑顔を添えていきたいと思います。


ショートステイ王樹

理学療法士

小川 聖司

                 


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