ショートステイを長期でご利用中のある方のお話です。
ご自宅で過ごすことが難しくなってから、気づけば約2年間、一度も外に出られない日々が続いていました。
そんな折、ご家族から「自宅に帰らせてあげたい」とのご相談をいただきました。
その言葉に、私たちは即座に「行きましょう!」とお応えしました。
——こうした柔軟な一歩を踏み出せるのも、王樹ならではの良さだと思っています。
当日は車椅子で階段を上がる必要がありましたが、私とリハビリ職員で介助し、なんとか無事にご自宅へ。
そして約2年ぶりに“わが家”にたどり着いた瞬間、ご本人の目から自然と涙がこぼれました。
胸の奥が熱くなるような、忘れられないひとときでした。
その後はご家族と一緒に、お盆ならではの穏やかな時間を過ごされました。
再び王樹へ戻られる頃には少しお疲れのご様子もありましたが、帰宅の喜びを何度も話してくださいました。
「お参りができたよ」
「仏壇をきれいにしてくれていたから安心した」
「みんなでご飯を食べたけど、量が多くて入りきらんかった」
その一言一言に、ご自宅での充実した時間がにじんでいました。
——「ご本人がやりたいことを叶えてあげたい」
これは私が病院勤務の頃からずっと抱き続けてきた思いです。
今、その思いをこうして形にできる環境にあることを、心から嬉しく感じています。
これからも、ご本人の願い、ご家族の想いを一つでも多く叶えられるよう、微力ながら尽力してまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ショートステイ王樹
生活相談員兼作業療法士
鎌田 大
ご家族より写真をいただきましたので、少しですが掲載させていただきます。



